引きこもりなのになんか出かけてる気がする。(当社比)
理由としては、仕事が基本的に在宅なので、休日のうちどちらかの日は外出したいな〜と考えているからです。ということで…
ホテル雅叙園東京で2025年7月4日〜9月23日まで開催されていた企画展へ行ってまいりました!

ほんとは会期中に記事を完成させたかった……
もう10月も終わるよ…これ行った時(9月頭)はまだ暑かったよ……。
ホテル雅叙園東京とは
1931年、雅叙園は料亭として誕生しました。1937年には総合結婚式場としての機能も果たすようになります。
当初は「目黒雅叙園」という名称でしたが、2017年に現在の「ホテル雅叙園東京」へと変更になりました。
雅叙園は、2025年10月1日から一時休館が決まっています。(このため、結婚式がキャンセルになってしまったと一時期ニュースで話題になっていましたよね)
「建物の定期賃貸借契約が満了するため」というのが理由とのことですが…
再開時期などは未定のため、行くなら今だ!と思いました。ギリギリすぎるな?
雅叙園には、東京都指定有形文化財である「百段階段」があります。
この「和のあかり」は、百段階段を展示会場として使っている贅沢な企画展なのです!



まとめてはみたものの、全部見れなくなっていました…。
雅叙園についての記事を見ていると「トイレが豪華!」「トイレすごい」「トイレ行ってみて」「トイレ」という、とにかくトイレについて触れているものが多くありました。…トイレ??
トイレについては別の記事でまとめる予定です!
百段階段を知ったきっかけ
それはズバリ………
「モノノ怪」
です!!!
〜すいませんいきなり本題から大脱線します〜



興味がないひとは次の項目へGOGO!
モノノ怪とは
ノイタミナ枠で2007年7月〜9月に放送されていたアニメ。
Wikiによると、ホラーアニメというくくりらしいです。たしかにそうかも。そんなに怖くないけど。(どっちだよ)
「薬売り」という謎の男がモノノ怪の絡む不可解な出来事を解決(というかモノノ怪を退治)していくお話です。ひとつの物語は2〜3話で構成されています。
モノノ怪は薬売りの持つ「退魔の剣」でないと退治できませんが、「形」「真」「理」が揃わないと退魔の剣は抜けません。各エピソードの登場人物を通してそのモノノ怪の姿(形・真・理)を明らかにしていく…という流れが、どのお話にも共通しています。
独特のテイスト(和紙みたいなテクスチャが使われる、有名な芸術作品が背景に使われている)で展開されるこのアニメ、今見ても本当に面白いです。余韻を残しながらお話が終わる(すべてのことが明らかになるわけではない)ので、考察も盛んでした。一回見ただけでは意味がわからなかったこともありました。



初めてモノノ怪を見たときは
ずっと「?????」って感じでした
実はモノノ怪には前身(?)があり、同じノイタミナ枠にて2006年1月〜3月に放送されていた「怪〜ayakashi〜」というタイトルのアニメがそれに当たります。
ayakashiのほうには「四谷怪談」「天守物語」「化猫」というエピソードがあるのですが、このうちの「化猫」に薬売りさんが登場します。ayakashiの続編的な作品がこのモノノ怪なのです。
ちなみにモノノ怪のほうにも同じタイトル「化猫」回があります。
時代設定は全然違います(ayakashi版は江戸あたりのお話で、モノノ怪版は大正)。
正直、ayakashi版の化猫は胸糞悪すぎて何度も見たくはないお話です…。



でも面白いんだよおおおお!!
どうしたらいいんだこの気持ち。
好きなエピソード「鵺」
- 座敷童子(全二話)
- 海坊主(全三話)
- のっぺらぼう(全二話)
- 鵺(全二話)
- 化猫(全三話)



「鵺」がダントツで好きですが
次点で「のっぺらぼう」が好きです
「鵺」のあらすじ
ある夜、今日の街の一角のとある屋敷で、笛小路家の姫・瑠璃姫の婿を決するための聞香の会が催されていた。瑠璃姫の婿にならんと名乗りを上げたものは四人。しかし、その中の一人・実尊寺惟勢が現れない。残りの大澤廬房・室町具慶・半井淡澄の3人で聞香は開始された。瑠璃姫から課された想像以上の難題に翻弄される男たち。しかし、それぞれが回答を決し、結果を待つ間に惨劇が起る。まず屋敷の奥の間で、到着が遅れていた実尊寺の死体が発見される。実尊寺の遺体は血の海に横たわっていた。さらに、聞香の主催者瑠璃姫までが死体となって発見される。しかし、男たちは花嫁となるべき瑠璃姫が死んだにもかかわらず、聞香を続行しようと試みる。その裏には、笛小路家に宝として伝わる香木を巡る男たちの執念があった・・・。
https://www.fujitv.co.jp/b_hp/mononoke/backnumber/507000006-9.html より



「今日の街」は、正しくは「京の街」ですね
「鵺」について語らせて
冬の京を舞台にしているのですが、この「冬の描写」がとても好きです。
全体的に薄灰色で、底冷えする京都の冬を表現しているのが、しんしんと降り積もる雪の描写もあいまってなんかすごい刺さる。めっっっちゃ寒そうなんですよ。床から冷気が這い上がってきそうな雰囲気。
どことなく、しかし確実に漂っている薄気味悪さと、冬の寒さと死の気配。ぜったい何か起きるだろ?!っていう自信しかない。まあ実際死んでますし……笑
そういう色味になっているのは、実は別の理由もあるんですけどね。色彩の持つ表現力ってすげ〜〜〜。(アホみたいな感想)
ちなみに、登場人物たちが争う原因になる香木の実物は、奈良の正倉院に収蔵されています。気になるよね。
もうちょっとだけ「モノノ怪」を語らせて
2022年に、モノノ怪がアニメ放送から15周年を迎えたということで、記念企画として劇場版の制作が発表されました。その資金はクラウドファンディングにて賄われるということだったので、実はわたしも参加(支援)していました!


目標金額1,000万円を大幅に超える6,000万円弱を集めて、劇場版制作は始まったのですが…
TV版で薬売り役を務めていた櫻井孝宏が!!!不祥事を起こしましてねぇ!!!まさかの薬売り役降板!!!!
はいぃぃ??!?!?!?(杉下○京風)
薬売りさんって、飄々としていて掴みどころのない、独特の雰囲気を持つキャラクターなのですよ。それに色(声)を添えていたのが櫻井孝宏…ぴったりだった……。そんなこんなで「櫻井薬売り」のイメージが染み付いていたので(これはわたしだけではないはず)、後任はプレッシャー半端ないぞ…と思っていたのです…が。
まさかの神谷浩史が抜擢され、これがまた違和感なく!!というか別個体の薬売りさんみたいといった風(実際そうなんですけども)で「それ(櫻井薬売り)はそれ、これ(神谷薬売り)はこれ」とすんなり受け入れることができました。
櫻井薬売り大好きだったんだけどね…ミステリアスで色気があってさ……櫻井おどれホンマなにさらしとんじゃ〜〜〜〜〜💢💢💢
そして劇場版は三部作!!(資金が潤沢にあったから?!)、2025年までに①唐傘②火鼠が公開され、2026年春に最終作「蛇神」が公開されます!



二作とも観に行きましたよ〜〜!
TV版のほうは全編にどこかうっすらと仄暗さが漂っている感じがしますが、映画のお話はもうちょっと明るめ…というか救われる度(?)が高いかもしれない。(二作目まで観た感想)



劇場版は、三部作すべてで「大奥」を舞台にしています
和風アニメが好きな人、人の業やあやかしが好きな人……
とにかく気になった人はぜひ見てみて欲しいです!!!!!
で、結局きっかけってなんだったの?
あっぶねえモノノ怪自体の紹介で終わるところだった…。
「座敷童子」というエピソードで出てくる舞台(宿)は、この雅叙園 百段階段をモデルにしていると言われているのです。
いろんなサイト・ブログの考察を見ていて、このことを知り「いつか行ってみたいな…」と思っていました。なかなか行くタイミング(というかやる気)がなかったのですが、雅叙園が休館になってしまうということだったのでラストチャンスだと思い、行くことにしたのです。



再開したときに、これまでの雅叙園のままであるという保証はないからね…



かなしいこと言わんといて
あとさ、モノノ怪は関係ないんだけど…
天野月さん(通称つっこさん)のポストにも後押しを受けました。
アリプロはもちろん大好きだけど、つっこさんも大好きだよ!!!!!!!!(大声)
和のあかり×百段階段2025 ~百鬼繚乱~
お待たせいたしました。本題に戻りましょう。
古来より、日本では「鬼」という存在がいろいろな形で語り継がれてきました。
https://www.hotelgajoen-tokyo.com/100event/wanoakari2025 より
平安の頃より、目に見えない恐怖である疫病を「鬼」と称し、都で人々が次々と姿を消すことも、「鬼」によるものとされました。
また、未知の人種(異人)を「鬼」と呼ぶなど、邪悪な心や理解を超える、奇怪で異様な現象は「鬼(妖怪)」の仕業と考えられたのです。
共通していえるのは「自分たちとは異なるもの」ということ。
10回目を迎える「和のあかり」では、「鬼」をテーマに、部屋ごとにさまざまな表現をご覧いただきます。
階段を上るたびに現れる世界の先に、たどり着くものは何なのか…。
現代にも息づく「鬼」の存在を、自らの心に問うひとときをお過ごしください。
鬼…巷では鬼滅の映画が話題ですよね。観に行こうか悩んで結局行っていません。だって絶対泣くから。でもあの作画は大画面で観るべきですよねえ…。
チケット
公式オンラインで購入か、現地で購入が可能でした。
| 券種 | 料金 | 
|---|---|
| 一般 | ¥1,800 | 
| 大学生・高校生 | ¥1,200 | 
| 中学生・小学生 | ¥1,000 | 
当日券、前売り券、グッズ付きの特別券など、けっこういろんな種類のチケットが販売されていましたが、わたしは「優先入場券」を購入しました。
- 通常の開場時間(11時)よりも30分早く入場できる
- 火・木・土曜日のみ
- 1日30名限定
- 料金:¥2,200
通常よりも30分早く入場できるというのがポイント。混む前にゆっくり楽しみたかったので、頑張って早起きすることにしました。



わたしは8月の頭に、1ヶ月後の土曜日のチケットを取りました。
その時点で、火曜日・木曜日分に比べて土曜日分は予定枚数終了(売り切れ)になっていることが多かったです。
雅叙園へ


土曜日の朝、普段ならベッドでゴロゴロしている時間に電車に乗っていたあまみや。
でも山手線はまあまあの混み具合でした。みんな早起きだなあ〜〜〜。




まあまあの坂を下り(ということは帰りは上るということ…)、少し歩くと雅叙園が見えてきます。
このロータリーの左側に沿ってホテルに入ります。




「ホテル雅叙園東京」のこの看板(?)の裏側に、傘立てエリアがあるので、傘を持っている場合はこちらに預けて入館します。
あまみやも日傘を預けました。


ホテルに入ると、すぐ左手に「ギャラリーホール」(ここに百段階段がある)へ行くためのエレベーターがあります。
あまみやは10時15分ごろに到着。その時点で三組ほど並んでいました。
モザイクをかけているため分かりにくいですが、エレベーター扉の装飾からすでに絢爛豪華でした。内部はもっと見事でした。
エレベーターで3階に上がったあとは、百段階段を目指して歩いていきます。ちなみにエレベーターホールにも展示がありました!
途中で靴を脱ぐ場所があります。靴を入れるためのビニール袋はもらえます。
そうなんです、百段階段は土足では入れないのです。
公式サイトにも見学にあたってのお願いとして、「会場は和室のため、靴を脱いでのご見学となります。素足を避け、靴下などの着用をお願いいたします。」という記載がありました。
ですが、夏ということもあり、素足にサンダルで来ている人もちらほら。


さっさと靴を脱いで、百段階段に一番乗りしました。笑
人がいない状態で写真を撮るという目的が達成できました!
なんか写真の色合い的に「夕方に撮ったのかな?」って感じなんですけど、朝10時半ごろの撮影です。明るさとか調整したせいだと思います。せっかくフォトショ持ってるのに修正がド下手くそ。
この階段の途中に、それぞれデザインの違う絢爛豪華な部屋が7つあります。
十畝(じっぽ)の間
一つ目は十畝の間。
この部屋はあんまり内装を撮ってなかった〜〜〜〜(T_T)


初手、マネキン。ちょっとびっくりした。
左側のバーテン(?)マネキン、斎藤工に見えてきませんか…????(たぶん髭のせい)
あと後ろの絵、見たことあるような気がする画風なんだけど…なんだっけ???






漁樵(ぎょしょう)の間
魂の声(菅原道真)
会場の解説より
恨み、憎しみは爆発し雷神となった菅原道真。
大空を裂く雷と地面を揺るがす地響きは魂の声。
各部屋の入り口では、その部屋で展示されているテーマの説明が掲示されていました。(一部屋目は撮り忘れました…)


かっこいい…!!!!!!!
二部屋目ですでにクライマックス。ねぶた師、北村春一さんの作品です。


お部屋に収まるサイズでこの迫力なので、祭りで実際に出てくるねぶたの迫力はそれはもうすごいんでしょうね。見てみたいな〜。


今回の展示のなかで一二を争うお気に入り。みなさんも熱心に写真を撮られていました。
あと、この部屋自体もめちゃくちゃ豪華。






ここにお布団敷いて、いざ寝ようと思っても落ち着かないかもしれない。<●><●>ギンッ
草丘(そうきゅう)の間
鬼の住処
会場の解説より
迷宮のような鬼の住処の入口には、美しくも妖しい世界が広がります。
混乱と恐怖、抜け出せないことは分かっているのに歩を進めてしまう神秘的な場所。


かんざし作家 榮 -SAKAE-さんの作品。青色の彼岸花。すんごい繊細、めっちゃ綺麗。
映り込みを最小限にしながら撮るのが大変でした。






↑近くでみないとわからないのですが…実はこれ、ひとつひとつはトウガラシなんですよ!


後編へ続く
写真は厳選したつもりですが、スクロールバーが短くなってきたので今回はここまでにします。



ぜったいモノノ怪の話したからでしょ…



否定できねえ
後編でも、素敵な作品がいっぱい出てきます。よかったら見てくださいね!(執筆中)













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